「タイムボカン24」もいよいよ最終回目前となり、オヤダーマの正体について議論が過熱しています。そこで、これまで判明している情報を基に、オヤダーマの正体について考察してみることにしました。

第23話の放映で、カレンの探している彼氏とオヤダーマが同一人物であることが確定しました。彼氏とオヤダーマについてこれまで判明している情報をまとめると、以下のようになります。

彼氏
・時空管理局の一員だったが活動中に行方不明になった
・存在についてはトップシークレット
・ピコボーはエア彼氏だと断言している
・カレン自身もエア彼氏ではないかと疑っていた(直接会ったことがない?)

オヤダーマ
・ボカンドラゴンの存在を知っていた
・ダイナモンドを大量に持っている(時空管理局から盗み出した?)

彼氏と同一人物であること、そしてこれまで回収したと思われるダイナモンドを持っていることから、オヤダーマが時空管理局の人間であることは間違いありません。では誰なのかと考えると、一番怪しいのは司令官です。オヤダーマと同時に風邪を引き、カレンのナース姿のコスプレ写真を欲しがったりと、怪しい行動が目立ちました。しかし第12話を見ると、この2人は同一人物ではありえない言動をしているため、別人であるとしか思えません。第12話でオヤダーマは「やはりボカンドラゴンを出してきたダーマか」「対抗する手段はもう考えてあるダーマ」とリベンジ宣言しているのですが、この回にボカンドラゴンを出したのは司令官の指示であり、もし同一人物だとしたら、自分で自分の対抗策を宣言したことになります。演技という可能性もありますが、それだとあまりに不自然です。

しかしここで思い出して頂きたい話があります。第1話冒頭でトキオが時空管理局にスカウトされた際に語られた、タイムボカンの素質に関する話です。タイムボカン(時空間移動)することができるのは「時間のルールに縛られない体質」の人間だけであり、「時を越えるタイムボカンは本来人間の心や体に色々な影響を及ぼす」ため、「ボカンスーツないと死ぬかも」しれない危険な行為と説明されています。カレンがタイムボカンのやり過ぎでサイコパスになった(としか思えない)ように、司令官もタイムボカンの後遺症で心身に影響を及ぼし、善と悪の二重人格になっていたとしたらどうでしょうか。善の人格が司令官としてダイナモンド回収を指示して、悪の人格がオヤダーマとして妨害する。司令官はオヤダーマとしての記憶がないため別人格の存在に気付いていないが、オヤダーマは司令官の記憶を共有しており時空管理局の機密情報が筒抜けになっている。このように考えれば、毎回真歴史反応が筒抜けだった理由も、第23話でダイナモンドを盗み出せた理由も説明がつきます。

彼氏の正体は、司令官の悪の人格が時空管理局内を行動する際に変装した姿であり、存在がトップシークレットとされたのも、ピコボーがエア彼氏だと断言していたのも、司令官としての権限を悪用して隠蔽工作を行ったものと考えられます。問題はなぜカレンが彼氏だと言い張っていたのかなのですが、隠密活動中の姿を監視カメラ(活動後に映像に細工して証拠隠滅するはずだった)で目撃して一目ぼれしたとか、そのような理由ではないかと思います。

動機につきましては、ダイナモンドの正体に関わってくると考えられるのですが、ダイナモンドに関する説明が作中で一切されていないため推測が難しいです。イベントで展示されたパネルの解説によると、「真歴史レーダーに反応する不思議物質。その時代をロック(セーブ)する際に必要なアイテム」とのことですが、真歴史の当事者が持ってたり、関係者が持ってたり、お守りの中に入ってたり、火縄銃の弾が変化したり、時空管理局から紛れ込んできた球の中から出てきたりと、発見の仕方がバラバラで法則性がありません。意図的に説明を避けているため「何でもアリ」な状況で、いくらでもこじつけできてしまうので妄想でカバーするしかありません。

というわけで色々と考えてみたのですが、ダイナモンドは歴史の歪みから生じるパワーを蓄積する物質であり、オヤダーマは24世紀から過去の時代にばら撒いて、同時に歴史上の人物を洗脳して歴史を歪めて真歴史を作り出している。本来の歴史と真歴史の歪みが大きければ大きいほど蓄積されるエネルギーが大きくなり、ある一定以上のエネルギーが溜まると真歴史反応を発生して未来に回収の合図を送る。時空管理局は真歴史に騙されてダイナモンド回収に利用されており、アクダーマは真歴史に疑問を抱かせないための陽動として失敗を前提とした捨て駒として利用している、という説が一番信憑性が高いように感じます。

要するに、ダイナモンドは元祖タイムボカンと同じく超強力なエネルギー源であり、オヤダーマは集まったダイナモンドのエネルギーで時空管理局を滅ぼし、善の人格である司令官を封印して肉体を完全に乗っ取り、歴史の支配者となって世界を意のままに動かそうと企んでいる、というわけです。


一番可能性が高そうなオヤダーマ=司令官の二重人格説について説明しましたが、他の人物が黒幕の可能性についても考察してみたいと思います。

まず出来内と出佐内ですが、ここ最近出番がなくて、第23話にも登場してなかったので除外します。第23話と第24話は実質的に前後編の二部構成の話になっており、もし黒幕なら何かしらの形で登場してないとおかしいからです。

そして以前に彼氏の正体として考察した未来のトキオについてですが、彼氏=オヤダーマが確定したので、オヤダーマ=未来のトキオであってもおかしくありません。このオチは未来警察ウラシマンが放映当初に予定していた結末と同じであり、コラムでもこの件について触れようと思ったのですが、あまりにトキオが不憫で報われないためボツにしました。歴史法違反で300年磔にされ、24世紀の世界で天涯孤独の身となり、時空管理局と真歴史に復讐するため過去の自分を襲うよう指示するのは、どう転んでも悲劇的な結末しか残されておらず、何の救いもありません。また、過去の自分が歴史法違反で逮捕されるのを阻止するため行動している説につきましては、第1話に矛盾が生じるため無理があります。トキオが時空管理局にスカウトされたのは、アクダーマの攻撃でメカブトンが21世紀に不時着した事がきっかけです。もし妨害を命じなければ、その瞬間にトキオと時空管理局の接点が消滅して救われることになるので、目的と行動が一致しません。

とはいえ、彼氏の正体が未来のトキオだとしたら、色々なフラグや伏線が綺麗に消化できるのも事実です。オヤダーマが彼氏(未来のトキオ)の姿に化けているという可能性もありえるのではないか。そこで思いついたのがアンドロイド説です。

時空管理局設立当初、タイムボカンの素質がある人間が見つからなかったため、タイムボカン専用のアンドロイドが開発された。アンドロイドには教科書の歴史がインプットされており、歴史上の重大事件を記録してくるよう使命が与えられたのだが、いざタイムトラベルしてみると、事前にインプットされた歴史は全てデタラメだったと判明する。「歴史上の重大事件を記録してくる」ようにインプットされたアンドロイドは、使命と真歴史の狭間で混乱して暴走し、「真歴史を教科書の歴史に書き換えれば使命達成できる」と考えるようになって任務途中に失踪。ヒストリー・パラダイス社を立ち上げて、アクダーマたちに教科書どおりの歴史に変えるよう指令を出したというわけです。このアンドロイドが未来のトキオそっくりの姿をしていて、最終決戦の最中に本物の未来のトキオがドタバッタンに乗って現れて、過去の自分とカレンのピンチを救う、なんて展開になったらかなり盛り上がりそうです。

また、オヤダーマがアンドロイドだとしたら、ピコボーやペラリーノが影で操っていた真の黒幕なんて説も考えられます。また、公式サイトの次回予告を見ると、最後の真歴史となるダヴィンチも怪しいのですが、きりがないのでこの辺で止めておきます。

というわけで、色々な説を考えてみましたが如何でしたでしょうか。3月18日放映の最終回でどのような結末を迎えるのか本当に楽しみです。