「タイムボカン24」二期(続編)として「タイムボカン逆襲の三悪人」の放映決定したわけですが、公式サイトを見ると、24から大幅に設定変更されている部分があります。新キャラについては判断保留するとして、その他の変更部分について考察してみました。


1.アクダーマの目的が真歴史発掘阻止からダイナモンド集めに変更された。

アクダーマは真歴史が発掘されると歴史教科書を書き換える必要があるため、トキオたちの邪魔をして発掘阻止を企んでいたのだが、それが変更され、元祖タイムボカンと同じようにダイナモンドそのものを集めることに目的変更された。

「教科書よりもむちゃくちゃ面白い真歴史を発掘する」というのがタイムボカン24最大のセールスポイントだったわけですが、ここを変えることになったというのは、制作側にもファンの不満の声が届いており、それを反映させた結果だと思っています。

過去のレビューで何度も言及してきましたが、真歴史の設定そのものに無理があり、最後までスタッフが制御できずに振り回されている状態が続いていました。教科書に偽の歴史が掲載された理由、真歴史反応物質(ダイナモンド)の正体や変化の法則、集めてロックする理由など、ストーリーの根幹に関わる部分を一切説明せずに放映していたため、曖昧にしていた部分から設定が崩れ始め、どんどん整合性がつかなくなっていきました。

苦労して真歴史を発掘しても、歴史の流れに何の影響も与えておらず、第5話(ハロウィン)で「トリック・オア・トリート」が「鳥取・オア・島根」だという真歴史を発掘してロックしたのに、翌週の第6話では以前と同じ「トリック・オア・トリート」が使われていました。また、第10話(虫取り)と第11話(パンツ伝来)は17年しか年代が離れていないのですが、それぞれ発掘した真歴史はお互い影響を与えていません。かと思えば、第22話(月面着陸)の真歴史は、第9話(ガガーリン)でトキオたちが歴史干渉した結果生じており、設定に一貫性がありません。

そもそも、真歴史が本来の歴史であるならば、未来人が干渉せずとも自然成立しなければならないのに、第1話(クレオとパトラ)からしてトキオの特訓なしでは成立しない真歴史だったりと、明らかに人為的に操作された偽歴史となっています。しかも内容がオタスケマンのトンマの歴史書そっくりで、時空管理局が悪の組織にしか見えません。トキオたちは真歴史発掘と称して歴史改竄を繰り返しているのに、同じ行為をアクダーマがやると「歴史法違反、懲役300年の磔の刑」とおしおきされていますし、時空管理局とアクダーマの行為にどのような違いがあるのかさっぱり理解できません。

トキオを隊員にスカウトしたカレン自身が、意味不明な真歴史を発掘する行為に疑問を感じており(第7話と第11話)、主人公の行為が絶対的正義であるという前提すら揺らいでいたので、原点回帰してダイナモンド争奪戦に変更することで、善と悪の追いかけっこという単純明快な勧善懲悪の構図が復活することになります。

ちなみに昨年の8月17日、超汐留パラダイスのイベントスペースにて「タイムボカン24スペシャルステージ」が開催されたのですが、そのトークショーでプロデューサーの永井幸治さんが「真歴史を考えるのは大変で、考えては捨てるの繰り返しになっている」 と語っていました。つまり、テレビ放映前の段階で真歴史考案に躓いていたわけで、設定そのものに無理があったとしか思えません。


2.トキオの遅刻魔設定に「?」がついた

公式サイトのキャラ紹介が「時間に対する異常なまでのルーズ性(要するに遅刻魔)を見込まれJKKの局員にスカウトされる」から、「時間のルーズ性を見込まれて?スカウトされたJKK隊員」に変更さており、遅刻魔設定に「?」が追加されている。

トキオは友達との待ち合わせに必ず遅刻する遅刻魔であり、時間に束縛されないルーズな体質がタイムボカンの素質ありと認められてJKK局員にスカウトされたのですが、第6話でカレンと待ち合わせした時には一切遅刻しておらず、その他JKKの緊急出動要請にも即対応しており、全くストーリーに反映されない死に設定となっていました。


3.ツブヤッキーが自分でメカを作るようになった

これまでアクダーマは、現地にある物をスキャン銃で照射して即席でメカを作っていたのだが、今作ではツブヤッキー本人がメカを作ることになった。

スキャン銃で即席で作るという性質上、ツブヤッキーがメカ設計に介入する余地などどこにもないはずですが、メカの衣装とビマージョの衣装を連動させたり、自由の女神メカを自由操縦のフリーダムなメカにしたりと、明らかに自分で設計して組み立てたとしか思えないメカばかりで不自然な設定となっていました。