2017年10月15日、練馬アニメカーニバル2017で開催される「タツノコプロ55周年祭」に笹川ひろし監督が出演されるということで、見に行ってきました。 

タツノコプロ55周年祭

このイベントは事前申し込みが必要であり、申し込み時に入力した住所に入場券となるハガキが送られてきました。私の番号はかなり後方となってしまい、前の席は諦めていたのですが、偶然にも前列に開いている席があったのでそこに座ることができました。

まず最初に司会の女性が挨拶をして、元祖タイムボカンの第1話と逆襲の三悪人第3話を上映。元祖ボカンはグロッキーが車と見せかけて自転車に乗るシーンで場内に笑いが起こっていました。オープニングはやっぱり後期バージョン(ドタバッタンのスキャニメイトあり)でした。そして逆襲の三悪人第3話ですが、こちらはテレビ放映に先駆けた先行上映となりました。ネタバレになるので詳細は割愛しますが、初登場となるゴーカブトンが非常に格好よくて迫力あるメカ戦となっていました。また、坂本龍馬と無関係の実在人物が唐突に登場してバラエティ番組っぽいことを始めるので、かなり面食らうと思います。

上映終了後、ステージ上に机と椅子が並べられて、トキオ役の若山晃久さん、カレン役の鬼頭明里さん、笹川ひろし監督、稲垣隆行さんの四人が登場してトークショーが始まりました。


笹川監督(以下敬称略):タイムボカンは40年前から関わっていて懐かしい。未だに現役で活動しているが、面白い作品が作れるよう応援したい。

若山:こういうイベントに出る事は少ないので緊張している。現場は24から一緒で、最初は緊張していたが温かい現場である。

鬼頭:偉大な人に囲まれた現場。優しい人ばかりでテストの時も笑いが絶えなくて毎週楽しい。

稲垣:そんなに優しくない。最近になってトキオとカレンもアドリブが出るようになって良かった。

鬼頭:アドリブの多い現場だけど先輩のジャッジが厳しい。つまんないとつまんないと言われる。面白くないとすぐに駄目出しされる。

若山:考えすぎずに役作りするようにしている。

鬼頭:カレンの気持ちになってやるようにしている。気持ちがフィルムに乗っていたら嬉しい。

笹川:フレッシュで昔とはテンポが違う。音楽も早い。昔はのんきだった。始まったら最後までジェットコースター。新しい声優で新しいボカンができている。

稲垣:一般の人に見てもらうために、アニメファンだけでなく台所で料理を作りながら気軽に見れるように作っている。ボカンシリーズは元祖ボカンの後半から見ていた。再放送もよくやっていたが、最終回のオチにずっこけた。新しさと古さのテイストをどうするか悩んでいる。

若山:親がボカンシリーズを見ていた世代で、オーディションに受かった時に、親に見ていたよと言われた。ボカンシリーズは中学生の頃にリメイクヤッターマンを見ていた。実写も見たのでヤッターマンの印象が強い。

鬼頭:私にできるかプレッシャーと緊張があった。

笹川:新しいスタッフにはプレッシャーがかかっていると思う。昔はアニメからメカを玩具にしていたが、今は同時進行なので大変だと思う。なるべく口を出さないようにしているが、こうして欲しいことは一杯ある。でも今のお子さんには合わないかもしれない。

メカブトンは鷹の台のプレハブスタジオで、山林の中でやっていて、クーラーがなくて夜中に窓を開けているとカブト虫が入ってくる。うるさいと思って摘まんだ瞬間にメカにしようと思った。最初は黒かったが青色になった。1話1話オリジナルのストーリーを考えるのは辛かった。寝ないで作った。新作でどんな風に変わるのか楽しみにしている。

タイムボカンが終わった後、悪役が好評だったので続投になった。タイトルを考えるのに苦労した。ヤットデタマンはやっと出たという意味だった。実写ヤッターマンの寿司屋に出演したが、たったワンシーンなのに4回もリテイク出された。何気なくやってくれと言われたが、普通にやっても難しい。声が出なかった。小原さんはドロンジョの声に気づいてもらおうと張りきっていた。

稲垣:タツノコの魅力は他と毛色が違うこと。センス、ファッション、世界観、どれも他社と違っていた。ムテキングとか他では発想できない作品だったと子供の頃感じた。

若山:アニメのキャラに憧れて、自分じゃなれなくても声優ならなれるかもしれないと思って目指すようになった。

鬼頭:昔からアニメ好きでずっと見ていて、キャラに憧れることが多くて声優になりたくなった。

笹川:声優になれますかと質問を受けることがあるが、なれるとも駄目とも言えない。一度やってみるしかない。声優に限らず子供にやってみるよう言うべき。自分は漫画家になりたくて、手塚治虫先生に送っていたら手紙が来てアシスタント1号にしてもらった。親兄弟みんな反対だったが説得して上京した。漫画からいつの間にかアニメになった。吉田竜夫社長に一緒にやろうと言われた。Infini-T ForceをCGでやっているが、CGでテレビシリーズは凄い。お金もかかるし、相当頑張っている。毎週やって番組に穴あけないのは凄い。

※ここで時間となり、最後に出演者の皆さんから一言ずつ挨拶となった。

若山:イベントに参加させていただいて本当に嬉しく思っている。2クール残っているので頑張りたい。

鬼頭:稲垣監督がこんなにしゃべるとこを見たことがなかった。歴史あるアニメの新シリーズのプレッシャーあるが頑張っている。楽しく見てほしい。アフレコ頑張ります。

稲垣:タツノコプロ55周年に関われて嬉しい。今は真面目にやっているが、どんどん羽目を外して楽しくなっていく。

笹川:練馬でイベントやるのは嬉しい。昔は虫プロがあって、東映動画にアニメ制作を習いに通っていたので懐かしい。声優さんもますます大きくなってもらいたい。昔のボカン声優はみんな大物になっている。身体に注意して。身体は大事ですよ。


ここでゲストの皆様が退場して、ステージ上のテーブルと椅子を片付けると、「Infini-T Force」の第1話が上映され、最後に司会の女性が挨拶して終了となりました。二期で無かったことにされた真歴史について少しは話が聞けるかと期待していましたが、最後まで話題に上がることはありませんでした。