タイムボカン24でボカンナレを担当する千葉繁さん。千葉さんはメインキャストの中で、昭和のタイムボカンシリーズに出演した経歴のある唯一の声優であり、逆転イッパツマンでは今井市郎、ヤットデタマンでは立ち食いの竜など、脇役ながらも存在感のあるコミカルな人物を演じていた。

そんな千葉さんだが、タイムボカンシリーズの姉妹作とも呼べる作品で三悪を演じていた経歴があるのをご存知だろうか。その作品とは、アニメーション21が制作した「サラダ十勇士トマトマン」であり、タイムボカンシリーズの生みの親である笹川ひろし監督と、読売広告社の大野実さんがタッグを組んだアニメ作品である。

ムシムシ族の悪巧みからサラダの国を守るため、主人公のトマトマンとその仲間たちが共に戦う、というストーリーなのだが、トマトマンの武器が剣玉だったり、トマトマンが地面に種を蒔いて小型の分身を無数に生み出すなど、随所にタイムボカンシリーズとの共通点が存在する。そして何より、ムシムシ族の悪役が三悪そっくりで、女王様タイプのバタフライ、ずる賢いカマキリ卿、力自慢のデカブトンと、見た目も性格も三悪そのまんまなキャラクターになっているのである。

千葉さんはこの作品でカマキリ卿の声を演じており、あの手この手でサラダの国を困らせようと様々な悪知恵を働かせていた。たとえタイムボカンシリーズの冠はついていなくても、生みの親が共通した姉妹作であることに間違いなく、千葉さんとボカンシリーズの間にはこんな接点が隠されていたのである。

ちなみに余談だが、オタスケマン第47話にオジャママンが虫になるシーンがあるのだが、その際にアターシャはチョウチョ、セコビッチはカマキリ、ドワルスキーはカブトムシに変身していた。笹川監督はこの当時から、三悪を昆虫にするならこの三種類と決めていたようである。

(追記)
トマトマンの声を演じていた愛河里花子さんは、タイムボカン24においてピコボー役で出演しています。タツノコマンさん、情報提供ありがとうございました。